久々に映画を観た。
"DANCING CHAPLIN"
チャップリンの数々の名作をバレエで表現した"ダンシング チャップリン"は1991年、
フランスの巨匠振付家 ローラン・プティ氏がダンサー ルイジ・ボニーノのために振り付けた作品。
『美しいバレエを映画にするために』
そして、世界で唯一この作品のチャップリンを踊ることの出来るルイジも還暦を迎え、
肉体的にも限界があることを考えると、この作品が幻になる!という危機感から
監督の周防氏はこの作品を選んだ。
この映画は第二幕からなる。
第一幕は、この映画を撮るために関わる人々の舞台裏60日間をドキュメンタリーで見せる。
第二幕は、映画の為に再構成、演出、撮影されたもの13演目に絞った"ダンシング チャップリン"のバレエ
バレエを愛する人々の、
どう表現すれば美しく見えるのか、
どのような気持ちでこの場面を演じるのか、、
チャップリンになりきれるのか?、、、
そんな繊細な表現のプロ意識と、
その気持ちを生で伝えたい、
美しいものを残したい、
いつか消えゆく作品を、こうして残せるようにと願った強い思いが、
何とも美しく、胸を打たれた。
美しいものを作り上げる表現力と
美しいものを美しいまま残す手段を考えること、
自分にも、繋がる。
mai.